チェンソーの歴史

1920年代に世界で最初のチェンソーが作られたと言われておりますが、実際には、20世紀初頭(1900年初頭)に既にボートの水冷式エンジンを使用したチェンソーが登場していました。

ハスクバーナのチェンソー第一号:
【モデルA90】1959年秋に発表されました。

当時のエンジン駆動のノコギリには、現代のチェンソーに通じる部分はほとんど見当たりません。ぼってりした大掛かりな装置で取り扱うにも2人の人員を要しました。一人で取り扱えるチェンソーの生産が可能になったのは、第二次大戦後のバーやチェンソーの開発を待ってからのことでした。ハスクバーナがチェンソーの製造を開始したのが1959年ですから、私たちは創始者であるとは言えませんが、私たちハスクバーナが現代的なチェンソーの原型を生みだしたと断言できます。当時、伐採や玉切り、枝打ち作業に使われていたのは、チェンソーではなく斧でした。

小型で使いやすく、優れた機種は5kg以下です。11.5kgの第一号モデルと比較すると大きな差があります。

伐採と枝打ち用の第一号チェンソー

1960年代初期のモデル70の導入で、ハスクバーナは林業に革命を起しました。モデル70は軽く、応用が利くもので、枝打ちにも便利でした。これはハスクバーナが常に軽さとパワーが共存するエンジンを長年追求してきた成果によります。当時、チェンソーが作業で長時間使われるようになるにつれて、エンジンや刃物から生ずる振動の弊害が顕著になってきました。ハスクバーナはハンドルに伝わる振動の対策を講じることで、振動障害の防止に取りかかりました。

このような厳しい環境化で、素晴らしい威力を発揮するのがハスクバーナのチェンソーです。

世界初の防振機構内蔵

チェンソー開発の第2のステップが踏まれたのは、1969年にハスクバーナが防振機構内蔵の世界初チェンソー モデル180を発表した時でした。このチェンソーはユーザーの労働状況を第一に考えるハスクバーナ哲学がよく表れています。ハスクバーナの180タイプがチェンソーの新しい設計の基になり、多くの他社メーカーがこの設計に追随しました。


ユーザーの労働環境や労働条件をよりよいものにしたい気持ちが、ハスクバーナチェンソーの開発を推し進めています。もうひとつの具体例は、慣性式自動チェンブレーキです。この機能により、不意にキックバックが生じても負傷する危険が大幅に削減されました。これはハスクバーナがスタンダードチェンソーの水準を引き上げたことの一例です。現在でも林業のプロたちと一緒になり、きつい労働が少しでも安全かつ楽になるようにと細かいところまで検討してチェンソーの開発に取り組んでいます。ハスクバーナが編み出した新機能は世界中の官公庁に影響を与え、世界中のチェンソーメーカーに要求される安全性などの機能の次元が高まることとなりました。このように、たえず開発を押し進めることで、ユーザー一人一人の利便性が増し、労働環境・労働条件が改善されてきました。

【歴史に残るモデル】


1959年

1959年にハスクバーナはチェンソーの生産を開始し、モデル90を発表しました。当時のどの市場でも、振動値が最も低いチェンソーでした。

1962年

ハスクバーナはクレセント株式会社(スウェーデン、Crescent company)と提携。この時期、ハスクバーナとクレセント社は共にチェンソーと船外モーター付きボートを製造していました。ハスクバーナは船外モーター付きボートの生産を廃止し、クレセントはチェンソー生産を廃止しました。ハスクバーナはクレセント社のチェンソーモデルの一つを引き継ぎました。

その後、モデル70を新発表しました。モデル70は従来よりもさらに軽量化され、使い勝手が向上したチェンソーでした。このときまで、チェンソーは伐採と玉切りに使用する機械でしたが、軽量チェンソーの登場で枝打ち作業もチェンソーで行えるようになりました。

1964-65年

ハスクバーナはモデル65チェンソーを発表。このチェンソーは大成功を収め、ハスクバーナの存在が世界中に知れ渡りました。

1969年

この頃、手や指の血液循環が悪くなるレイノー氏病という職業病にたくさんの伐採士が冒されました。これはチェンソーの振動が原因で指が白くなる病気です。(日本では、白蝋病と呼ばれています。)これを防ぐためにハスクバーナは世界に先駆けて他のどのチェンソーよりも低振動の新型チェンソーモデル180タイプを開発しました。

このチェンソーは米国で大ヒットし、ハスクバーナは長期に渡りチェンソー生産を継続するようになりました。

ハスクバーナは輸出事業には全く取り組んでいませんでしたが、1968年に新営業方針を打ち出し、海外への販売が促進されました。多くの国でハスクバーナ独自の販売会社を創立し、また取り扱い代理店も開拓していきました。

1973年

ハスクバーナは常に製品の開発に重点を置いてきました。1973年には軽さ、使いやすさ、小型化の点において既存のモデルを大きく上回る140を発表しました。このモデルは180モデルを進化させたもので、オートマチックチェンブレーキを搭載する最初のチェンソーでした。

1975年

プロ用新型機モデル162を開発しました。このチェンソーは、モデル180と140で得た経験に基づいて作られました。

1976年

プロ用機種を数種類取り揃えました。モデル140と162を簡略化した仕様のチェンソー2機種を当時の使用に適したチェンソーとして発表しました。

ところが、これらのチェンソーは本格派性能を有していましたが、顧客層のターゲットを誤ったために、失敗に終わりました。

1978年

農家やライトユーザーを対象にした、特別開発のチェンソーランチャー50が登場しました。このチェンソーは大成功し、現在も引き続きモデル55として180万台以上生産されています。

1980年

クランクケースに複合材質を起用したハスクバーナ初のチェンソーです。これはモデル40として発表されました。軽くて使いやすい機種の大量生産が可能になりました。

1983年

細部にプラスチックを利用した軽量プロ機種であるモデル154を発表しました。これは中央・西ヨーロッパで非常に人気を博した機種です。

2000年

346XP、357XP:パワフルなチェンソーの生産が開始されました。パワーと使いやすさが共存するこれらのモデルは世界中でたちまちの内に大ヒット商品となり、現在に至っております。